グランピング市場規模

最近人気のグランピング施設ですが、需要がどの位あるのかなど市場規模の側面から見てみたいと思います。


まずはJTB総合研究所の資料(進化し領域を拡大する日本人国内旅行)を参考に考察してみます。

・旅行・観光のあり方はデジタル化や社会構造の変化、世代交代で徐々に変化し、意味・領域を拡大 ・地域と旅行者との関係は「地域の観光地に旅行者を囲い込む」⇒「地域の生活エリアでの交流」 ・「暮らすように過ごす」、「地域の産業に関わる」、「ボランティアやファンディングで支援」と関係人口の拡大

・「最近の国内旅行について感じること」は年代によって違いが浮き彫りに ・訪日外国人の増加には若い世代ほど前向き。「経済面で地域活性化する」「文化交流が促進される」 ・「泊まってみたい個性的な宿泊施設が増えた」は若い世代、「観光列車が増えた」は上世代の支持が高い 

・日本人の旅行意欲を引き上げる“ブリージャー”や“ワーケーション”の浸透で、旅先での仕事も柔軟に ・“ブリージャー”や“ワーケーション”で、休暇を取りやすくなると考える割合は業務旅行経験者の約3割 ・若い世代は、「休暇旅行中の仕事が業務として認められれば、より休暇が取りやすくなる」と考える 

・業務旅行に付随した観光旅行をしている延べ人数は、14,725千人(延べ業務旅行者の約31.8%)、消費額は4,856億円と推計。業務に付随した延べ観光旅行者数が5割になれば、消費額は+2,769億円の見込み

参照:JTB総合研究所の資料(進化し領域を拡大する日本人国内旅行)

とあるようにワーケーションなどの言葉が浸透してきたことで、旅行と休暇を同時にとることや、海や山などに行ってリフレッシュが手軽にできるようになった印象を持ちました。

日本人の人口と国内延べ旅行者数の推移ではやや右下がりの減少傾向となっています。

日本人国内旅行の消費額の推移では、概ね横ばいとなっており、主観では行楽地には日帰りで買い物も少なめ感じていたが、割と消費はしているようです。

お土産や現地の飲食が多そうなイメージです。

訪日外国人力者数と客室稼働率の推移では、明らかに訪日旅行者数は多くなっています。

どの施設もグランピング施設宿泊も訪日外国人に来てもらいたいので、英語サイト中国語サイトの多言語サイトが必要になりそうです。

また、日本人の国内旅行の市場規模と旅行者数についての数字では、以下のようになっています。

年度 旅行消費額 旅行者数

2015年 15.8兆円 3130万人

2016年 16.0兆円 3260万人

2017年 16.1兆円 3230万人

2018年 15.8兆円 2910万人

2019年 17.0兆円 3110万人

参照:一般社団法人全国グランピング協会『グランピング業界の市場規模』

「1年内にキャンプ場やグランピング施設を利用したことがあるか」のアンケート調査では

利用したと回答したのが、5.2%だったそうです。

思ったよりもグランピングには馴染みがあるようです。

現在ではグランピング施設は全国に100施設位あるそうで、アウトドアやBBQも楽しめる施設はもう少し数が少なそうです。

もう少しグランピングを一般の方に知ってもらうには、BBQやキャンプなどの切り口から入ってもらうと広がりそうですね。